テクミラホールディングス株式会社 20TH ANNIVERSARY SITE

第1章 急拡大 中野の視点

SPEAKER

中野 隆司
テクミラホールディングス株式会社
取締役

Interview

私が入社したのは、プライムワークス創業から2年目の2005年です。入社前は、大学卒業後に大手銀行に10年以上勤め、さまざまな投融資案件に関わりました。数年間の海外赴任も経験しています。しかし当時勤めていた銀行が、他行と合併することとなったため退職を決意しました。とある企業のCEOになるという選択肢もありましたが、それ以上に興味を持ったのは“IPOを見据えた財務管理全般”という役割を提示してきたプライムワークスでした。私は上場の経験がなかったので、これが決め手となり、入社することとしました。

入社した頃は、本当に何も整備されていない状態でしたが、財務活動は比較的きっちりしていました。資金は潤沢であり、基本的に無駄遣いも無し。しかし、上場に向けてとなると話は変わってきます。立ち上がったばかりの中小企業の管理体制と、上場企業のそれとでは、当然求められる精度や内容は異なります。ガバナンス体制の構築や、社内の各種規程といったルール作りも、より緻密に細分化していく必要があります。2008年にマザーズに上場するまでの間、ただひたすら上場を目指して、社内の管理体制を整備し、新たな制度を作り上げていく作業に注力していました。

無事にマザーズへ上場した後は、クライアントとの契約締結、入出金処理といった経営におけるすべての活動が活発になっていきました。人も増えていきましたが、上場前の苦労の甲斐もあり、組織や制度はスムーズに機能しました。受託と自社サービスをバランスを取りながら回していくというビジネス構造。その堅調さが、そのまま企業文化として定着していったため、会社は拡大しつつも社内文化に大きな変化はなく安定していました。