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第2章 新たな船出 宮城島の視点

SPEAKER

宮城島 英希
ネオス株式会社
バリュークリエイションカンパニープレジデント

法人向けソリューション事業の萌芽

私が入社したのは2008年頃で、ネオスの前身企業の1社であるカタリスト・モバイルに所属していました。入社当時は主にAdobeのFlash技術を活用したアプリ開発に注力していました。その後、2010年前後には本格的なスマホ普及の波が訪れ、通信キャリアや端末メーカー向けに新技術の導入やモバイルアプリのデザイン・開発を提案するなど、業界の変化に対応すべく新たな取り組みに日々チャレンジしていたことを思い出します。

そのような中で事業の柱の1つとなったのが、パートナー企業と共同で展開を始めたグラフィックエンジン「MatrixEngine」でした。このエンジンはスムーズな3D描写と直感的なタッチ操作を実現し、ユーザーに新しい体験を提供するというのが特徴で、NTTドコモのAndroidスマホにも採用いただきました。
さらに「MatrixEngine」の導入にとどまらず、これを活用したアプリケーションも提案し、エンジン提供とアプリ・システム開発を組み合わせたクロスセル型のビジネス展開やプロジェクト体制を確立しました。

ネオスが開発したNTTドコモの「フォトコレクション(現:dフォト)」
アプリにはMatrixEngineが搭載され、3D描写による先進的なUIが実現した

サービス要求や技術的にチャレンジングな案件も数多くありましたが、顧客目線での「サービス提案」「デザイン」「柔軟な開発プロセス」を強みに、統合的なソリューション提供体制を確立していったのもこの頃でした。ベンチャー企業ならではの個性や価値を発揮し、お客様からの評価を得る機会が増えたことを実感した時期でもあったと思います。これらの実績や経験は、法人向けソリューション事業の規模と領域の拡大に寄与し、その後の原動力にもなっていきました。

スマホ市場がさらに拡大する中、多くの企業がエンドユーザーとの新たなサービス提供を模索し、モバイルアプリやWebサービス開発の需要も急増していきました。それに伴い新規のお客様からの引き合いも増え、ワンストップでのソリューション提供を武器に、ネオスのソリューション事業が成長していった…と改めて思い起こしています。
法人向けソリューション事業の基盤を築き上げることができたのは、これまでのプロジェクトにご参画いただいたすべての皆様、取引先をはじめとする関係者の皆様のご支援のおかげです。現在もこうしてソリューション事業を続けられることに、深く感謝しております。